永平寺はやはり座禅修行の道場でした!
紅葉し始めた境内をゆくと・・
久しぶりに福井の誇る永平寺に紅葉を期待して行ってきました。日々旅館業で慌ただしく生活しているので、ひと時の安らぎを求めて。訪れたのは急に冷え込んだ11月の初旬でした。
広い境内を巡るにはまず下調べを・・
通用門を入り、まだ新しい吉祥閣で靴を脱ぎ、ビニル袋にいれてスリッパに履き替え。参拝中ずっと持ち歩くことになるので、ブーツなどで来た人は大変だと思います。
入ってすぐに正面の畳の間で、雲水の方が館内の大まかな説明をされているので、しっかり聞いて頭に入れていざ参拝に。
すぐ隣の傘松閣2階で、大広間の天井に描かれた144人の画家による230枚の絵をじっと見ていると、さすがに多すぎて首が疲れました。
さて、ここからが歴史的建造物のはじまりです。山門には扉がない代わりに、その両側に仏教の守護神である四天王が安置されていました。
急がずあわてず、静寂で澄んだ空気を感じながら・・
とにかく広く傾斜のある境内なので、階段が苦手な方にはつらいかもしれません。
しかし毎日、200人を超える雲水の方々による廻廊掃除により、磨き上げられた廊下を歩いていると、いつの間にか気持ちが清められていくようです。
特に重要といわれる、「七堂伽藍(しちどうがらん)」と呼ばれている建物を巡りながら、境内を眺めていると、日常のいろいろなことを忘れて自然の中に溶け込んでいくようでした。
道元禅師がこの地に開いた座禅修行の道場、その後700年以上にわたってうけ継げられてきたその精神が、いたる所に感じられました。
鐘楼堂に吊るされた大梵鐘は、NHKのゆく年くる年でもおなじみの、なんと5トンもある巨大なものです。一日4回鳴らされる鐘の音を合図に、永平寺の一日が日々営まれています。
道元禅師の心にふれたようなひと時でした。
七堂伽藍を巡り終えて、再び研修道場である吉祥閣で永平寺の一年を記録したビデオを大広間で鑑賞。
20~30分の見ごたえのある内容で、永平寺とそこで修行する雲水の生活が本当によくわかるものでした。これはぜひ見てください。今参拝してきた永平寺のありようがしっかりと迫ってくるものです。お陰様ですがすがしい気持ちで永平寺を後にすることができました。
永平寺は単なる観光の場としてだけでなく、自己を見つめなおすひとつの機会として訪れてみられてはいかがでしょうか。とするとやはり所要時間1時間ではもったいない。2時間くらいはかけて道元禅師の求めたものを感じてみてください。
紅葉は境内の一部で色づき始めており、参道のもみじが紅葉するのはもうすぐ。朝夕の冷え込みがきびしくなってきたので、早まるかもしれません。
参拝の道中には・・
福井北インターから永平寺に向かう途中に、マエダセイカの羽二重餅の古里があります。福井名物の一つ羽二重餅の製造工場が見学でき、たくさんの種類の羽二重餅があり、試食もできるので、気に入ったものが買えます。お店の真ん中にはお茶の振る舞いもあり、腰かけて一息つけますよ。
そこからしばらく走って越坂トンネル抜けて右折すると、道中に永平寺そばや名物団助ごまどうふの店が7,8軒あり、門前まで来ると20軒ほどの店が軒を並べます。
駐車場は参道入り口前に公営駐車場あり(約25台位、500円)、後は門前の各おみやげ屋さんにあり(駐車のみ400円、食事やおみやげを買うと無料に)。
永平寺参拝後、今度は福井インターに向けて、最初に来た道とは反対方向に走ると、途中に手打ちそばの宿布屋(しゅくぬのや)がありました。旧158号線沿いにあり、まさに隠れ家的なそば屋でメニューはおろしそば(一皿500円)のみ。
自家栽培のそばを使った、少し黒っぽい平たい太麺はしっかりとこしがあって、だしは煮干しだけ、おろしそばにはつきもののかつおぶしもついてはいないがとにかくうまい。二皿あっという間に平らげてしまいました。
今なら新そばが食べられます。営業時間は11時から夕方6時まで。本当の越前そばを堪能したい方におすすめ。
アクセスは・・
福井市内中心部から約17キロ、車で30分ほど。バスは福井駅東口より永平寺直行の特急バスがあり、やはり30分で料金は720円(1時間に一本)。
(特急バス):9:20、9:50、10:50、11:50、12:55、13:50、14:50。9:20は3月~11月の土、日、祝日のみの運行
河甚旅館
福井市内中心部、足羽山公園入口にあり、福井県嶺北の主な観光地までほとんど車で1時間以内の立地にあり、仕事や観光の拠点として是非ご利用下さい。
福井県観光の宿として、フッと泊まれる気軽さが魅力の旅館です。
家庭的で落ち着いたサービスを提供いたします。
無料駐車場も完備しております。
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